ヘンリー・フォードのお墓（4月7日が命日）

ヘンリー・フォードのお墓（4月7日が命日）

 

ヘンリー・フォード（Henry Ford、1863年7月30日 - 

1947年4月7日）は、アメリカ合衆国の企業家。
自動車会社フォード・モーターの創設者であり、工業製品の製造における
ライン生産方式による大量生産技術開発の後援者です。自動車王と称えられました。

 

T型フォードは1908年10月1日に発表されました。ハンドル（ステアリング）が左にあり、
間もなく他社もそれに倣いました。エンジンとトランスミッションは全体がボンネットで覆われていて、
エンジンは4気筒が一塊で鋳造されています。運転は非常に単純で、修理も容易かつ安価に済みます。
1908年の発売当時、富裕層相手の手作りの自動車が3,000ドルから4,000ドル、
同クラスの他メーカーの自動車でも1000ドル近い価格であったのに対し、

T型フォードは825ドルの低価格でした。

 

その後も年々価格が下がっていき、1920年代にはアメリカ人ドライバーなら誰でも
T型フォードの運転方法を学んだことがあるという状況になっていました。

フォードは発明家でもあり、アメリカで161の特許を取得しています。
フォードは物質科学および材料工学に関心を持っていました。
バナジウム鋼の採用に熱心で、金属材料の研究開発にも熱心でした。
また、農産物からプラスチックを製造することにも関心があり、
特にダイズからプラスチックを製造することに熱心でした。
そのためにジョージ・ワシントン・カーヴァーとも親交を結びました。
ダイズから生産したプラスチックは1930年代のフォード車で使われました。
最終的に1942年、Soybean Car というほぼ全体をプラスチックで作った自動車の特許を取得。
鋼製の自動車より30%も軽量化され、鋼製よりも10倍の強度でした。
さらに、ガソリンではなくアルコール（エタノール）を燃料としていました。
しかし、その設計が広く受け入れられることはありませんでした。

 

当時まだ実験段階だった集成材やバイオ燃料にも関心を持ち、
木綿の潜在的用途にも関心を持っていました。
”Kingsford" の商標名で販売された成形木炭の開発にも貢献しています。
義理の兄弟E・G・キングスフォードがフォードの工場から出た

木材の廃棄物から成形木炭を作りました。

トーマス・アルヴァ・エジソンとは友人であり、

またヘンリーが技術者としてスタートしたのが
エジソンの経営する研究所だったため、エジソンは上司的存在でもありました。
年齢差が16歳ありましたが、ヘンリーが独立し、フォード・モータースを立ち上げた後も
エジソンとは生涯に渡り親交を続け、エジソンが実用的な

アルカリ乾電池を作るとすぐさまT型に採用、
エジソンの研究所が火事で焼けた際には無利子で資金援助を行いました。
1929年には白熱電灯発明50周年の記念祭をヘンリーが主催し、
電球発明時のメンローパークの研究所を建物からすべて再現しました。
82歳のエジソンはそれに驚き、感動しながら電球発明を再演したそうです。
ヘンリー自身は後にエジソンを「発明家としては優秀だったが、
経営者としては最悪だった」と評価しています。

 

1943年5月、フォード・モーター社長を務めていた息子エドセルが癌で亡くなります。
年老いて病気がちだったヘンリー・フォードは社長に復帰。
そのころフォードは心臓の血管に問題を抱えており、精神的にも一貫性がなく、
疑い深くなっており、そのような職務には不適当な状態でした。
管理職の多くは彼を社長に迎えることを歓迎しませんでした。しかしそれまでの20年間、
公的には何の役職にも就いていなかったにもかかわらず、彼は同社を事実上経営していたのです。
取締役会や経営陣がフォードに反抗したことはなく、

社長に復帰した時点でもそれは変わりませんでした。
取締役会はフォードを社長に選び、終戦まで社長を務めました。
その間に同社は衰退しはじめ、1カ月で1000万ドル以上の損失を出します。
フランクリン・ルーズベルト大統領の政権は軍需生産を維持するために
同社を国有化することも検討しましたが、実際には行われませんでした。

1945年9月、健康状態の悪化を理由にフォードは孫のヘンリー・フォード2世に社長の座を譲り引退します。

 

1947年、83歳でディアボーンにて脳内出血で死去。
グリーンフィールド・ビレッジで行われた通夜には1時間に5,000人の弔問客が訪れました。
葬儀はデトロイトの教会 (Cathedral Church of St. Paul) で執り行われ、
アメリカ合衆国 ミシガン州 デトロイト フォード墓地に埋葬されました。