内田吐夢のお墓（8月7日が命日）

内田吐夢のお墓（8月7日が命日）

内田 吐夢（うちだ とむ、本名：内田 常次郎、1898年4月26日 -
 1970年8月7日）は、日本の映画監督。

社会の不条理に反抗し、常に弱者に寄り添い続けた映画監督・内田吐夢。
その作風は、彼の歩んできた山あり谷ありの人生によって培われます。
不良少年から映画人になったかと思えば、旅芸人の一座に入りドサ回りを体験。
果ては、浅草で日雇い人夫も経験。終戦を満州で迎え、甘粕正彦の自決にも立ち会いました。
戦後は日本に帰らず中国に留まり、毛沢東思想にどっぷりと浸かった後に帰国。
過去の大監督扱いだったにもかかわらず、
復帰作『血槍富士』をヒットさせて見事復活を果たします。
数多くいる日本映画の巨匠の中で、これほど浮き沈みの激しい
人生を送った映画監督はいないでしょう。

死の間際まで映画を撮り続けた硬派な映画監督・内田吐夢の墓は、
東京都杉並区の築地本願寺和田堀廟所にあります。
墓は妻の兄で映画カメラマンであった碧川道夫と共に埋葬されているため、
「内田家之墓 碧川家之墓」と彫られています。
右側面に墓誌があり、右側に直筆による「命一コマ　吐夢」の記念碑が建ちます。