なかにし礼のお墓(12月23日が命日)
2023/12/23
なかにし礼のお墓(12月23日が命日)
なかにし礼(1938~2020)
数多くのヒット曲を手掛けた昭和を代表する作詞家の1人。
恋する女性の心情を大胆な言葉で表現し、
時に官能的に、時にドラマチックに、
文学的センスに裏打ちされた詞を世に送り出し続けました。
〈壮絶な人生と兄の存在〉
その裏には、何度も命を落としそうになった
満州からの壮絶な引き揚げ体験、
大金を投資しては失敗を繰り返して
借金を生み続ける破滅的な兄の存在、
数年にわたる癌との闘病など、
波乱に富んだ出来事がいくつもありました。
そのためなのか、彼の紡ぐ言葉はどこか鋭利で強烈なトゲが存在します。
加藤和彦が自殺した際、
「安井かずみが亡くなった。そいで教会で
『これからはZUZUの霊とイエス様と3人で生きていく』と誓って、
我々もそこで涙してね。で、我々の涙も彼の舌の根も乾かないうちに
中丸三千繪と結婚するんですよ。
これでね、加藤和彦の周りにいる親友たちが、石原プロもそうだし、
僕もそうだし、色んな人も相当イメージダウンというのかなあ…
しらけたというか。そのぐらい安井かずみというのは
我々の仲間の女神だったの。その女神を結婚という形で独占して、
亡くなった後それだけの大宣言までして、
その後いとも簡単に…というところが引いたなぁ。
彼が現在味わってる孤独というのが、悲しいと言った
舌の根が乾かないうちに再婚するなんて、彼はイメージを悪くした」
と発したコメントは、人間の卑しさ、妬み、嫉みを嫌というほど
味わい続けてきた男の感情がそのまま露われていました。
若い頃から何度も繰り返した心臓疾患や離婚に加え、
1970年代後半には、特攻隊の生き残りで戦後はニシン漁に投資して全財産を失うなど、
破滅的な人生を送った兄・正一の膨大な借金を肩代わりして
返済に苦しむ困難を抱えたこともありました。
1998年にはその兄の人生を描いた小説『兄弟』で第119回直木賞候補となり、
2000年に『長崎ぶらぶら節』で第122回直木賞を受賞。
NHK連続テレビ小説『てるてる家族』の原作となった『てるてる坊主の照子さん』を始め
『赤い月』『夜盗』『さくら伝説』『戦場のニーナ』『世界は俺が回してる』『夜の歌』などを執筆。
1990年代後半から、テレビ朝日系列で放送されているワイドショー
『ワイド!スクランブル』のコメンテーターを務めていましたが、
2012年3月5日の放送で食道癌であることを報告。治療のため休業します。
インターネットを活用して陽子線療法の存在を見つけ闘病生活に。
その結果がんを克服、同年10月に復帰。執筆、コメンテーター等の仕事も再開し、
『ワイド!スクランブル』には2014年3月31日まで出演しました。
〈なかにし礼のお墓は鎌倉に〉
82歳で世を去ったなかにし礼の墓は、神奈川県鎌倉市の瑞泉寺にあります。
墓域には五輪塔と「南無釈迦牟尼仏」と彫られたニ基の墓が建ち、
右側に墓誌が設けられています。
戒名は「自分の功績をたたえるような戒名ではなく、
座右の銘のような戒名にしたかった」という意向で自ら名付けた
「無礼庵遊々白雲居士」。
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